このサイトは

関東学院大学 経営学部 准教授の赤尾 充哉のブログです。私の研究活動やゼミ生の活動についてご報告します。
お問合せは、akao@kanto-gakuin.ac.jp

2016年5月8日日曜日

ここ最近の授業より(科学的管理法とフォード・システム)

こんにちは。赤尾です。

さすがに毎回毎回授業の内容をレポートするのは大変ですね・・・^^; これからはもっと簡略版でいきます。

ここ最近の授業は主に、科学的管理法とフォード・システムについてでした。

これらは20世紀初頭に出てきたものですが、分業体制の確立や、現代でいうところのマニュアルの策定、インセンティブを配慮した賃金制度の設計、さらにはベルトコンベアを使用した工場設計など、現代的な産業の礎を築くエポックメイキングなアイデアが続々生まれた時代でした。

科学の力で労働者をサポートする、というのが最も大筋の狙いだったのではないかと思います。どんな労働者にもわかりやすく、やりやすい、頑張りさえすれば収入も増える、そういう仕組みだったわけです。そして結果的に企業側も効率アップの恩恵にあずかる。

ところがよく知られているように、これらの仕組みは労働者に過剰な労働を強いる方向にも利用できてしまう、という大きな問題がありました。

経営者に、労働力を搾取しようという意図があろうと、あるいは意図はなく無意識であろうと、経営者の立場からすれば、もっと働いてほしいという思いがあるのはある意味当然で、そういった思いに影響されてしまう仕組みだったわけです。

月並みですが、どんな便利な仕組みも使う人の心次第、ということですね。結局、経営者の哲学や倫理観、あるいは教養といったものが、根本的には重要だということが浮き彫りになるともいえます。

いまから100年ほど前の話です。昨今ブラック企業という言葉が世間を賑わせていますが、その問題を考えるうえでも、重要なお話の1つ。

授業のスライドより