このサイトは

関東学院大学 経営学部 准教授の赤尾 充哉のブログです。私の研究活動やゼミ生の活動についてご報告します。
お問合せは、akao@kanto-gakuin.ac.jp

2016年4月8日金曜日

本日の授業(キャンパスガイド、組織とは何か)

新年度を迎え、ぼくはなぜかサークル勧誘のビラを渡されたりしました
まだ10代で通せますかね。

さて、当ブログがだいたい飲み会の話ばっかりになりつつあり、それはぼくとしてはとても良い状況だと思うのですが、諸方面より「赤尾くん、大丈夫?!」というお声をいただくので(何が大丈夫なのかはよくわからない)、教育や学問の内容に踏み込んだ話を少ししていこうと思います。
といっても、日記風に徒然に書いていきますので、特段まとまった話ではありません。

ぼくはかなり頑固な、もしかしたら頑迷かもしれない教育理念に則って教育をしているつもりです。
おおよそそれは、自分が受けてきた教育に根ざしているんだろうなぁという気はします。
そしてぼくが受けてきた教育は、日本の社会のなかでは少々エキセントリックだったかもしれません。
そういうわけで、周囲の教育者からはかなり白い目で見られているのだろうとは思います。
ちょっとしたきっかけでストレス発散がてらにFacebookに書いた投稿がありますので、そちらを引用します。

これを勉強しなきゃ将来たいへんだと脅迫したり、教師の教えに多大な意義があるように誇張したり、そういうことはもしかしたら教育の「効果」は高いかもしれないが、教育の目的や理念に照らしたときに胸を張れる行為だろうか。予備校は目的が限定された教育だからそれでいいかもしれないが、学校や大学はそういうものではない。にもかかわらず、自分という権威に服従させようと躍起になる教師があとを絶たないのは、そうしなければ自分の職を守れないからだろうけれども、それは自分の生活のためであって学生のためではない。だが平然とそれを学生のためだと言い、そして信じさせようとする。それは子供に対する誠実な態度だろうか。

 我々が誠実であるためには、勉強しないという選択肢も含めて、学生のあらゆる選択を尊重する必要がある。彼らにとっての価値を我々が決めることはできない。ただ言えるのは、もし勉強したいことがあるのならば、いまのうちにやったほうがいい、ということだけだ。大人になったらなかなか勉強はできないのが現実だから。そして我々は彼らが勉強したいことのうちの、ほんの一部を教えることができるかもしれないので、もしそれが必要ならばいつでも教えてあげよう、と言ってあげることはできる。せいぜい我々にできるのはそれぐらいで、あとは学生に養ってもらっている哀れな老人として過ごすのみだ。そういうことを忘れてはいけない。”

なんかちょっと酔っ払っているように見えるかもしれませんが、おおいに真面目です。
そしてぼくの教え子たちは、ぼくがこの理念を実践していることをよく理解してくれています。

こんな人間なので、「勉強しろ勉強しろ!」というノリの教育とは真逆にいます。
勉強は楽しくなければいけないし、そのためには学校が楽しくなければいけない。
つまりは、勉強そのもの以外も楽しくなければいけないし、さらに言い方を変えれば楽しいことが全てのちのち勉強につながってくればいい。
(だから、ぼくのブログは飲み会だらけになるわけですが・・・)

いま本学・関東学院大学は、他の類似する大学と同様に厳しい経営環境に立たされており、新たな戦略を構築する必要に迫られています。
ぼくも微力ながら、学部改革のタスクフォースに入って、ここ2年ばかりはそういった戦略構築に多少携わってきました。
そして本年度からは、入試センター次長の役職を拝命し、入試・広報にある程度の責任を伴って関わっています。
これらの業務のなかで、二言目にはぼくが何をいうかというと、「学生の楽しそうな顔を見せたい!」ということでした。
伝統ある大学ですので、ぼくのその要望は必ずしも通りませんが、一貫してぼくはそう主張しています。

そうしたなか、授業開始を迎えました。
そこで思ったことがあります。
学生の楽しそうな顔を「広報として」見せるというだけでなく、本当に学生に楽しんでもらわなければならないんだということです。
切り取った写真を多少細工して楽しそうに見せるのではなく、在学している学生が本当に楽しく過ごせなければならないだろうということです。
もちろんいままでもぼくはそういうつもりでやってきましたが、もっと工夫しなければならないと思います。

というわけで、前フリが長かったのですが、ここから本題。

本日の授業1つ目は、1年生の基礎ゼミナール。
初回はサンドウィッチを食べながら、自己紹介したり、大学生活に必要な情報を確認したりする、というふうに申し合わせで決まっています。
例年ですと、学生を引き連れてキャンパスを歩き回って、ここが教務課だよ~とかを説明するんですが、今年は止めました。
だって、そんなの楽しくない!
この理屈っぽいオジサンが、ここが教務課で~すとか言っても、何一つ面白くない!!
で、たまたま先日、「有吉の壁」というテレビ番組で、関東学院大学のキャンパスを舞台に、設備や学生やときには職員も利用して、お笑い芸人たちがひたすらボケていく、という企画をやっていました。
見方を変えれば、お笑い芸人たちがキャンパス紹介をしてくれているようなものなので、これ幸い。
これを見れば楽しくキャンパスについて知ることができ、おそらくそこで学ぶことに多少の愛着も持ってもらえる。
というわけで、基礎ゼミナール初回授業、赤尾クラスは、サンドウィッチ片手にお笑い番組を鑑賞する授業となりました!!!
(だから赤尾くん大丈夫?!って言われるんですよね・・・)
おかげで、例年とうってかわって、楽しい雰囲気で授業をスタートすることができました。
有吉様様です。
日テレ公式サイトより


さて、2つ目の授業は経営組織論I。
初回はガイダンスで、なぜ組織論を学ぶのかについて理解してもらいました。
組織論は、人と人とが協力する、ということをいかにうまくやるか、そのための仕掛けは何か、ということを学びます。
そして、人と人とが協力することは、ビジネスに限らず、社会生活のあらゆる場面に登場します。
したがって、これは必ずしも企業経営に限った話ではなく、生きていく上でとても重要な知識(というか知恵)なんだということを分かってもらいます。
そのために、毎年やっていることですが、授業は「バンドマンとかあんなやつらたいていワガママでロクでもないやつらだから、そいつらまとめるイベンターってまじ大変よ」という話から始めます。
学生からしたら、「突然どうしたこの赤いズボンの先生は?!」となるでしょうが、ぼくは大真面目です。
というのも、ぼくは長年インディーズミュージシャンとして音楽業界(の底辺)を生き抜いてきました。
実はインディーズミュージシャンというのは個人事業主であり、広告だとか、他のバンドや業者との取引だとか、いろいろなことを自分でやらなければなりません。
ある意味では、個人事業主のベテランです、ぼくは。(音楽で儲かっていないので、偉そうなことは言えませんが)
ぼくは理論家といいますか学説史家なんですが、一方では小規模ビジネスの経験を持っているし、何より音楽業界という普通ではない世界を知っているので、ぼくはそういった様々な経験や知識を糧に生きてきたつもりであるし、またそういう生き方を学生にもしてもらいたい。
経験や知識は、いろいろな方向に活かせるんだと。(これダイナミック・ケイパビリティ論のティース氏が言うところのfungibilityってやつだと思います)
で、一部の学生は気づいているんです。ぼくが「バンドマンはワガママで、イベンターはたいへん」っていうときのぼくの目に殺意が宿っていることを・・・!
そう。かつてぼくはイベンターとしても活動していました。あのときのことを思い出すと、はらわたが・・・・・・!!
そういう実体験を踏まえて語るので、手前味噌ではありますが、理論家にしては迫真の説明だと思います。
そういうのを昨年までは初回だけで済ませていたのですが、今年は1年を通してそういう授業にしていきたいと思っています。
ぼくはとても楽しくなるでしょう。学生には少し楽しくなってもらえたらいいなと思います。そして周囲の大人たちはますますヒヤヒヤするでしょう。

 授業のスライドより

#関東学院大学 #経済学部 #赤尾充哉 #基礎ゼミナール #経営組織論
-------------------------------------
新着投稿

人気投稿