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関東学院大学 経営学部 准教授の赤尾 充哉のブログです。私の研究活動やゼミ生の活動についてご報告します。
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2015年2月27日金曜日

グンゼ記念館を訪問

先日、研究の一環として、京都府綾部市にあるグンゼ記念館を訪問してきました。
グンゼさんからは3名も出していただいて、対応・説明をしていただきました。
ありがとうございました。

財閥型ではなく、地方の蚕糸業組合が発展した形で成立し、当初の出資も養蚕農家が少しずつ出し合う形だったという。最初からステイクホルダー型を宿命づけられたかのような、興味深い歴史を持っています。

発展の初期段階での、仲買人を排したり、研究機関を設立したりなどという話は、企業境界の選択の事例として参考になりました。

現在は、歴史に基づく技術を活かし、電子部品や医療用品事業に参入し、多角化しているという。
興味深いことに、これらの新規事業は売上こそ既存のアパレル業より遥かに少ないものの、営業利益は既存事業よりも圧倒的に高いという点。
逆に言えば既存のアパレル業は売上の大半を締めながらも利益を出すことができていない。

では今後どのような戦略をとるべきか。
アパレル業から撤退してしまうのも重要な選択肢の1つだが、現在多くの従業員がアパレル業に配属されている。
ステイクホルダー型・家族主義型経営を貫いてきたグンゼにとっては、従業員の処遇を考えるとそうやすやすと既存事業から撤退はできない。
なんていうことを、憶測しつつ(あくまでも憶測です)、強行スケジュールで東京に帰ってきました。